「公共の場所でどのように火を起こすことが可能か」を実践し検証するパフォーマンスイベント「Firing」。本プロジェクトは、アーティスト、詩人などを迎えての多摩川でのアーティストミーティングから始まり、都内某所のキャンプ場にて2回目を開催し、3回目は、東京都の離島、神津島を舞台に展開した。キーワードは「火」であることを前提とするが、実際に火をおこすとは限らない。
今回は、ゲストを迎えて豊田市美術館の敷地で実施する。また、ギー・ドゥボール『スペクタクルの社会』の221のテキストを断片として再提起する。
今もなお、戦争は続いている。何をしているのか。ここからは見えない。もっと遠くに。テレビをつけても無駄。アプリを開いても意味をなさない。牧歌的ともいえる広々とした空間。世界とはどこなのか。ここなのか。あるいは?目の前に見える光景に火を投げる。
企画:メグ忍者
ゲストアーティスト:荒木優光、國松絵梨、小宮りさ麻吏奈
運営:オル太
参加無料(途中入退場可)
*雨天決行、荒天中止、通信機器の使用禁止、撮影録音不可、手書きによる記述のみ可能
【ゲストアーティスト プロフィール】
荒木優光(Masamitsu Araki)
1981年山形県生まれ、京都拠点。アーティスト、音楽家、サウンドデザイナー。
音楽を活動の主体としながらもその周縁に立つことを起点として、聴くことの創造性をユーモラスに追求し、再度音楽と結びつけることで文脈や効用の再考を促す。記録にまつわる参加型作業集団ARCHIVES PAY(アーカイブスペイ)発起人、音楽グループNEW MANUKE(ニューマヌケ)のメンバーとしても活動している。
國松絵梨 (Eri Kunimatsu)
1997年3月生まれ、詩人。
幼少期に海外をやや転々としてしまったせいで、詩を書くことによって自身に内在する言語の揺らぎを観察する羽目になっている。慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻修士課程修了。2021年刊行の『たましいの移動』(七月堂)にて第27回中原中也賞受賞。
小宮りさ麻吏奈(Marina Lisa Komiya)
クィア的視座から浮かび上がる新たな時間論への関心から「新しい生殖・繁殖の方法を模索する」ことをテーマにメディアにとらわれず活動している。主なプロジェクトに1年間花屋を経営する「小宮花店」、オルタナティブスペース「野方の空白」の運営など。共同プロジェクトとして、制度における同性婚不可と建築法の問題を重ね合わせ再建築不可の土地に庭をつくるプロジェクト「繁殖する庭」、クエスチョニングを続けるためのクィア・フェミニズムアートプラットフォーム「FAQ?」など。また、同名義にて漫画家としても活動、既刊に「線場のひと・上」(リイド社)。
期間 : |
2025年1月18日 (土曜日)14:00〜日没まで
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会場 : |
豊田市美術館庭園 |