展覧会

久門 剛史 − らせんの練習 

2020.03.20-2020.09.22

2020.03.20-2020.09.22

Tsuyoshi Hisakado − Practice of Spiral

Tsuyoshi Hisakado − Practice of Spiral

after that. 2013/2020年 撮影:来田猛 
Quantize#7(部分)2020年 撮影:来田猛
らせんの練習 2013年 撮影:来田猛
Force(部分)2020年 撮影:来田猛

*会期終了を9/22[火・祝]に延長しました。ただし、6/22[月]-7/17[金]は全館休館します。

 

 

新進作家、久門剛史(1981年京都府生まれ)による国内初の大規模な個展を開催します。
久門は、身の回りの現象や特定の場所がもつ記憶、歴史的事象を採取し、それらを音や光、立体などの断片をもちいて観る者の身体感覚を静かに、強く揺さぶる空間を創り出します。私たちの知覚を研ぎ澄ますように促し、モノに潜在する「永遠性」と「唯一性」についてメタフォリカルに問いかける作品は、国内外で高く評価されています。
本展で久門は、豊田市美術館の4つの展示室からなる延べ約1,000㎡の個性的な空間を使い、それぞれの場に呼応する新作インスタレーションを展開します。
展覧会タイトルは「らせんの練習」。真上から見て円であると認識していたものが、視点を変えて彫刻的に見たとき、はじめて螺旋だと気づく。そうした観る人それぞれの時間と空間の発見や新しい知覚の拡張につながる体験を、まさに螺旋の構造をなぞるように展示室が配置されている豊田市美術館の建築空間の中で実感できる、豊かな展観を目指します。
社会が混沌としている状況の中でも、物事を美しいと思える態度を揺るぎなく示し続けてきた久門剛史の芸術世界を、是非ご覧ください。

 

久門 剛史 (Tsuyoshi Hisakado)

1981年京都府生まれ。2007年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。近年の主な展覧会に「あいちトリエンナーレ2016」(豊橋会場、愛知、2016年)、「東アジア文化都市2017京都 アジア回廊 現代美術展」(元離宮二条城会場、京都、2017年)があるほか、「MAMプロジェクト025」(森美術館、東京、2018年)と第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展「May You Live in Interesting Times」(2019年)ではアピチャッポン・ウィーラセタクンとの共作を展示した。
2016年には、世界各国で上演されたチェルフィッチュ『部屋に流れる時間の旅』の舞台美術を担当。KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2019(ロームシアター京都、2019年)にて初の劇場作品を発表。
主な受賞に「日産アートアワード2015」オーディエンス賞、「平成27年度京都市芸術文化特別奨励者」、「VOCA展2016」VOCA賞、「平成28年度京都市芸術新人賞」、「メルセデス・ベンツ アート・スコープ2018-2020」。

http://tsuyoshihisakado.com

 

【茶室での期間限定の特別展示】

日時:8月1日[土]―9月22日[火・祝](月曜休館)、午前11時−午後4時

会場:茶室・童子苑(美術館敷地内)
*観覧無料
*観覧には靴下が必要です。
*入場制限を行う場合がございます。

 

【ワークショップルームでの特別展示】

*ワークショップルーム(髙橋節郎館内)にて、久門剛史のドローイングを展示しています。

「久門剛史 ドローイング2020-2013」

日時:5月19日[火]―9月22日[火・祝](月曜休館)

 

【「久門剛史 らせんの練習」展 写真撮影の禁止について】

久門剛史氏の作品は、繊細な音も重要な要素となっています。

展示室内で撮影されるお客様が急増し、シャッター音が鑑賞の妨げになるなど、ほかの鑑賞者への影響が顕著に見られるようになりました。

そこで作家との協議の上、9月17日(木)から9月22日(火・祝)の会期末まで、久門剛史展会場内での写真撮影を禁止させていただくことになりました。

豊田市美術館は、皆さまに最良の展示空間で作品を鑑賞していただきたいと考えています。

ご理解いただきますようお願いいたします。

 

 

開館時間 10:00-17:30(入場は17:00まで)
休館日=月曜
ただし8月10日、9月21日[月・祝]は開館 *6/22[月]-7/17[金]は全館休館します。
主催

豊田市美術館

観覧料

一般:1,000円、高校・大学生:800円、中学生以下無料
*障がい者手帳をお持ちの方(介添え者1名)、豊田市内在住又は在学の高校生、及び豊田市内在住の75歳以上は無料(要証明)。その他、観覧料の減免対象者及び割引等についてはホームページをご確認いただくか、豊田市美術館へお問い合わせください。

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