展覧会
2026年10月24日(土曜日)〜2027年1月24日(日曜日)
2026年10月24日(土曜日)〜2027年1月24日(日曜日)
絵画につかまれた人。
長谷川繁(1963-)は絵画に憑かれ、絵画を描くために生きてきたと言っていい。それくらい頭の中は絵のことでいっぱいである。
1989年にドイツに渡り、西洋由来の「絵画」を描くことの困難に直面した長谷川は、それまでの絵を捨てるための、自己の弔いともいうべき制作の日々を過ごします。そして1992年にオランダに移ると、ようやく自分の絵をつかみ始めます。勢いのある筆で、3メートルを超すような大画面に描き出されたのは、生姜のようにも、障壁画の松の巨木のようにも見える形で、その異様さと滑稽さは、現在に続く長谷川の絵の始まりをしるすものといえるでしょう。
長谷川の作品に繰り返し登場するナスやキュウリ、バナナや魚といったモチーフは、伝統的な静物画を換骨奪胎したようであり、ドレープや椅子の脚といった西洋由来のモチーフも、意味を剥奪されたただの形として画面を自在に組み立てるパーツとなっています。こうして限られた要素だけを用いながら常に違う絵を描こうという長谷川の大胆な試みは、ときに行き詰まり、2013年には発表を休止するに至ります。しかしその長い潜伏期間にも制作は続けられ、2019年に個展を再開すると、以後、長谷川は精力的に発表を続けてきました。わずかな絵具を伸びやかに使い、極限まで切り詰めて描き出された最近作は、あたかも内側から発光しているようで、初期からの道のりを顧みれば驚くほど変化していることに気づかされます。
本展では、長谷川の長年の制作を新旧織り交ぜながら紹介し、そこにある徹底した意志と軽やかな展開とを明らかにします。また古今東西、多くの作品を見ることに徹してきた長谷川の眼と、一方で、高尚な芸術とは別に育まれた独自の感受性にも着目し、当館コレクションと長谷川の作品および彼の雑多な蒐集品とで構成した一室を設け、その世界を体験していただきます。
長谷川にとって美術館での初の大規模個展となる本展をぜひ、ご覧ください。
| 会期 | 2026年10月24日(土曜日)~2026年1月24日(日曜日) |
| 開館時間 | 10時〜17時30分(入場は17時まで) |
| 休館日 | 月曜日(ただし、11月23日、1月11日は開館)、年末年始 |
| 観覧料 | 当日窓展販売:一般1,300円、高校・大学生1,000円、中学生以下無料 オンライン販売:一般1,100円、高校・大学生800円、中学生以下無料 *前売券及び20名以上の団体は当日料金から200円割引 |
| 主催 | 豊田市美術館 |
長谷川 繁 ペイン天狗
担当学芸員によるギャラリートーク
2026年10月25日(日)、12月13日(日)、1月16日(土) 各日14:00 – 15:00
長谷川 繁 ペイン天狗
対談: 長谷川繁氏×清水穰氏(同志社大学教授)「絵を語る」
2026年 11月15日(日) 14:00 –
長谷川 繁 ペイン天狗
「死ゲルの死ぬまでトーク」
2026年11月1日(日)、2027年1月10日(日) 両日とも13:00 – 17:00