展覧会

(仮)アンチ・アクション

2025年10月4日(土曜日)〜2025年11月30日(日曜日)

2025年10月4日(土曜日)〜2025年11月30日(日曜日)

田中敦子 Work 1963B
田中敦子 Work 1963 B  1963年 
©️Akira Kanamaya and Atsuko Tanaka association

第二次世界大戦後の1950年代から60年代にかけて、日本では短期間ながら女性美術家が前衛美術の領域で大きな注目を集めた。これを後押ししたのは、フランスを経由して流入した芸術運動「アンフォルメル(非定形)」と、それに応じる批評言語であった。しかしながら、この運動が一時的な「旋風」に過ぎなかったとの反省に加え、新たに「アクション・ペインティング」という様式概念がアメリカから導入されると、女性画家たちは如実に批評対象から外されていくことになる。豪快さや力強さといった、男性性と親密な「アクション」の概念に男性批評家たちが反応し、伝統的なジェンダー秩序の揺り戻しが生じたのである。

本展では、ジェンダー研究の観点から美術史の読み直しを図る、中嶋泉氏の「アンチ・アクション」の見地を踏まえ、いたずらに神秘化され、あるいは歴史的な語りから疎外されてきた女性作家たちの「アクション」への対抗意識と独自の挑戦の軌跡を紹介する。

 

【主な出品作家】

草間彌生、田中敦子、福島秀子、多田美波、江見絹子、芥川(間所)紗織、山崎つる子、白髪富士子

開館時間 10時〜17時30分(入場は17時まで)
休館日=月曜
関連イベントは、決まり次第お知らせします。
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