展覧会
2013.01.12-2013.04.07
2013.01.12-2013.04.07
Kuroda Tatsuaki / Tanaka Nobuyuki
Kuroda Tatsuaki / Tanaka Nobuyuki
漆は日本においては箱や椀、箸など、日常の器物をはじめとして、古くから日常的に様々な用途に使用されていて、特に親しみ深い素材です。
黒田辰秋(1904-1982)は木工芸での初の重要無形文化財保持者として知られていますが、当館は黒田のまとまったコレクションを有しています。 今回はその黒田の代表作を館外からもあらためて集め、その核心を展示します。 またその芸術を直接育んだ柳宗悦旧蔵の朝鮮木工等や、交流を重ねた河井寛次郎作品も展観することで、この時にマジカルな強い造形を見せる特異な造形作家の源流も探りたいと思います。
また田中信行(1959-)は漆の長い歴史の中で独自な自立した立体造形を展開し、現代の漆芸術において最も注目すべき活動を展開している作家の一人です。 木工芸を基本とした黒田に対して、むしろ皮膜そのもので成り立っているその造形は、全く異なる角度から漆の本質に迫るものでしょう。 今回は田中の初期からの代表作に、新作による空間を用意して、今日の漆造形の新たな展開に焦点を当てます。
このように黒田・田中の作品約50数点に関連作品も含め、全60余点で両者に貫通する漆というものの不可解なまでの力と本質的な魅惑に触れていただきます。
●出品点数
約66点<黒田辰秋作品33点(図面等資料9点含む)、田中信行作品23点(新作5点含む)+朝鮮木工品6点、河井寛次郎作品4点>
開館時間 | 10:00-17:30(入場は17:00まで) 休館日=月曜 |
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主催 | 豊田市美術館 |
共催 | 朝日新聞社 |
観覧料 | 一般500円[400円]/高校・大学生400円[300円]/中学生以下無料 |