展覧会
2012.10.13-2012.12.24
2012.10.13-2012.12.24
AOKI Noe|All that floats down
AOKI Noe|All that floats down
青木野枝(1958-)は今日の日本を代表する彫刻家です。鉄板を溶断、溶接し、円や丸などの基本となるかたちをつないで作られる作品は、自然において循環する折々の水のすがたを表わしています。大気に立ち上る水を青木ほど主題とする作家は他になく、彫刻の表現に新しい可能性をもたらしました。
青木はその創作の初期から、生命やその働きに関心を持ち、それらを主題とする作品を作りつづけてきました。循環する水は生命の営みを象徴するものであり、私たちを取り巻くものすべてを表しています。この世界がこうしてあることの不思議と生命が存在することの難しさに感応することから生まれる作品は、身近にありながら見過ごしているものへの気づきを回復し、生命の発生と循環を感得する体験を私たちにもたらします。
この展覧会では、豊田市美術館と名古屋市美術館とが連携し、両館を会場として、自然に親和しようとする青木の営みを、彫刻や版画、写真コラージュなどを交えてかつてない規模と内容で紹介します。長年にわたり取り組まれてきた「もどる水」を主題とする作品に、近作において新たに展開されはじめた「ふりそそぐ水」を主題とする作品を加えて、全体の構成を通して青木が一貫してテーマとする「循環する水」の様相を容易に感得できるものにします。
重量を感じさせず、上昇や生成の動きを感じさせる青木の彫刻は、まわりの空間のみならず私たちをも取り込みます。作品世界と一体となるその体験は、経験したことのない新鮮な驚きを私たちに与えることでしょう。
開館時間 | 10:00-17:30(入場は17:00まで) 休館日=月曜 |
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主催 | 豊田市美術館、名古屋市美術館、中日新聞社 |
後援 | 愛知県・岐阜県・三重県各教育委員会 |
協賛 | 資生堂 |
認定 | 公益社団法人企業メセナ協議会 |
協力 | 名古屋市交通局、ギャラリー・ハシモト、ホテルキヨシ名古屋 |
観覧料 | [2館セット観覧券]:一般1,800円[1,500円]/高校・大学生1,300円[1,000円]/中学生以下無料 |