展覧会
2017.01.14-2017.04.02
2017.01.14-2017.04.02
work on five hypotheses to cut off...
work on five hypotheses to cut off...
今日一日の行動を振り返ってみる。起きてから何度メールやメッセージのやり取りをしたことか。何度、SNSで友人、知人、そして直接は見知らぬ誰かの行動や言葉をチェックしたことか。ネット検索は? ICカードで電車に乗っただろうか。クレジットカードは使った?
私は常に、誰かや何かとつながり、誰かや何かを気にしている。私の行動や嗜好は、履歴をもとに分析され、私は私向けに提供された情報やモノを、知らず知らずのうちに、いやむしろそうだと知りながら進んで選んでいる。私は、過剰につながった人やモノ・情報の網の目のなかで、行動を規定され、無自覚に―あるいは半ば自覚的に―、期待された振る舞いを選択しているのだろう。
ならばその網の目が不意に断ち切られたとしたら?私は私を取り戻すことができるのだろうか。あるいは私を意識する必要のなくなった私は、私を失うことになるのだろうか。そこでは、等しくバラバラになったモノ同士が新たに接続し直し、世界ががらりと別の姿を現すことになるのかもしれない。
映像を主な媒体としながら、他者をその中に積極的に介入させることで作品を制作してきた小林耕平と髙橋耕平。偶然にも同じ名前を持つ二人の耕平が、「切断」をテーマに作品に取り組む。
私たちの生を規定する制度やシステム、概念など、本来、私たちが生きやすいようにとして出来上がったはずのこれらのものを根っこから引き抜き、切り刻む。切断にまつわる5つの課題。その実践の先に別の世界が姿を現わすのだろうか。
開館時間 | 10:00-17:30(入場は17:00まで) 休館日=月曜 |
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会場 | 豊田市美術館 |
主催 | 豊田市美術館 |
観覧料金 | 一般300円[250円]/高校・大学生200円[150円]/中学生以下無料 |