展覧会
Matsui Shiro - What the Tortoise Said to Achilles -
Matsui Shiro - What the Tortoise Said to Achilles -
2011年6月11日(土曜日)〜2011年8月28日(日曜日)
2011年6月11日(土曜日)〜2011年8月28日(日曜日)
観るものの知覚や認識を揺さぶり、常に新鮮な空間概念を提示する作品で知られる美術家、松井紫朗(まつい・しろう、1960年、奈良県生まれ)。彼は、京都市立芸術大学在学中より作品の発表を開始し、その有機的でダイナミックな彫刻によって、早くから「関西ニューウェーヴ」の担い手の一人として注目されました。90年代には、シリコーン・ラバーという特殊な人工素材を用い、鮮やかな色彩の伸びやかでユーモラスな物体が建築空間へ拡張していく作品を発表。従来の彫刻のあり方を覆す独自の表現を探求していきます。
近年、松井の活動はますますスケールの大きなものへと展開します。観客を包み込むほどの巨大なバルーンを使用したインスタレーションや湖面に水が落下する意想外な“滝”を出現させる作品などを手掛ける一方、宇宙環境における芸術の意義と可能性を探る宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同プロジェクトに取り組むなど、その活動は新たな広がりを見せています。
本展では、1980年代の初期作品から90年代のシリコーン・ラバーを用いた代表作、さらに当館の特徴ある建築空間と一体化した大規模なバルーンによる体験型インスタレーションの新作を紹介し、松井の一貫した造形精神を浮かび上がらせていきます。また、国際宇宙ステーション「きぼう」で実施された松井のプランニングによる最新パイロット・ミッション「手に取る宇宙~Massage in a bottle~」の公開も予定しています。
四半世紀にわたる充実した制作活動を通じて、私たちのなかに眠る想像力を刺激し続ける松井紫朗の、不思議な造形世界を体感してください。
開館時間 | 10時〜17時30分(入場は17時まで) 休館日=月曜 |
会場 | 豊田市美術館 |
主催 | 豊田市美術館 |
協力 | 帝人株式会社、太陽工業株式会社、JAXA宇宙航空研究開発機構 |
観覧料 | 一般300円[250円]/高校・大学生200円[150円]/中学生以下無料 |