展覧会
2009.07.07-2009.09.23
2009.07.07-2009.09.23
HENKADEN|Developed Electric Appliance by Hirokazu Yamada
HENKADEN|Developed Electric Appliance by Hirokazu Yamada
山田弘和(1951- )は、人々のライフスタイルの変化を独自の感性で捉え、次代のスタンダートとなるプロダクト(工業製品)の提案を試みてきたデザイナーです。例えばパーソナル・コンピュータのマウス。1980年代半ば、山田はオペーレータ用に開発されたばかりの四角い入力装置に、ネズミのイメージを重ね、握りやすく愛らしい現在のマウスの原型をデザインしました。「ほんの少し視点を変えるだけで、色々な可能性が見えてくる」と述べる彼のデザインは、親しみやすく、飽きのこないロングライフな性格を備えた点に特徴があります。
山田は、戦後長らく家電(家庭用電化製品)が対象としてきた核家族の像が、生活の多様化によって変容していることを理由に、家電のデザインは、現在の人々のライフスタイルに合わせて見直すべき時代にあると考えています。テレビや炊飯器など、私たちの生活の道具である家電は、今後どのように変化していくのでしょうか。
本展覧会は、山田が「ヘンカデン」と呼ぶ新しい家電のデザイン事例を紹介するものです。会場では、山田が従来の家電を見直すなかで生まれた「ヘンカデン」のスケッチや立体モデルを展示します。山田のヘンカデンの世界を通して、プロダクトデザイナーの社会的役割や、デザインワークの面白さについて身近に感じていただければ幸いです。
山田弘和 プロフィール
1951年東京生まれ、東京藝術大学大学院修了。音響機器メーカー勤務を経て、86年にフリーランス・デザイナーとして独立。現在まで家電、情報機器、テーブルウェアなど、広範なプロダクトのデザインを手掛ける。90年代後半から東京藝術大学、愛知県立芸術大学、女子美術大学等で教鞭をとる。
開館時間 | 10:00-17:30(入場は17:00まで) 休館日=月曜 |
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会場 | 豊田市美術館 展示室4 (3階展示室) |
主催 | 豊田市美術館 |
協力 | 愛知県立芸術大学 女子美術大学 東京藝術大学 |
観覧料 | 一般300円[250円]/高校・大学生200円[150円]/中学生以下無料 |