展覧会
2009.07.07-2009.09.23
2009.07.07-2009.09.23
Giuseppe Penone
Giuseppe Penone
自然の造形力と作家の創造力が詩的な感覚で融合された作品によって、現在、世界的に最も注目を集めているアーティストの一人、ジュゼッペ・ペノーネ(Giuseppe Penone、1947-)。抽象や具象にかかわらずコンセプチュアルで無機的、そして個人主義的な作品が氾濫する現代の美術界のなかにあって、ペノーネの自然味溢れ、詩情豊かな作品が発する独創性と私たちに与える説得力は、異彩を放っています。
ペノーネは、自然を素材とし、それとの直接的、あるいは間接的な相互作用によって作品を生み出しています。人間を含む自然の事象に目を向けることから導き出される彼の作品は、その中には存在するものの、意識的には認識されていない生命力や造形力を捉え、目に見えるかたちで私たちに提示しているのです。それは鋭い洞察力と豊かな感性に支えられており、また、日本人の心性にも通じる自然観を湛えているとも言えるでしょう。
1997年、日本で初めての個展が豊田市美術館で開催され、大規模に作品が紹介されて以降、全国の美術館にペノーネの作品がコレクションされるようになりました。さらに、「イタリア美術 1945-1995」展(愛知県美術館、東京都現代美術館ほか)や「アルテ・ポーヴェラ」展(豊田市美術館)などの展覧会でも、その作品が紹介されています。海外においても、近年では2004年にポンピドゥー・センターで、また、2007年のヴェネツィア・ビエンナーレでも大規模な個展が開催され、その作品の評価はますます高まっています。
今回の展覧会は、国内においてほぼ10年ぶりに開催されるもので、近作、新作を中心に、充実した作家活動を展開しているペノーネの作品を改めて紹介するものです。芸術家としてのインスピレーション、素材に対するこだわり、制作に関わる手業、それらすべてが高い次元で表現されている彼の作品は、鑑賞者のみならず、現代日本のアーティストたちにも強い衝撃を与えることでしょう。
開館時間 | 10:00-17:30(入場は17:00まで) 休館日=月曜 |
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会場 | 豊田市美術館 展示室1~3、8 |
主催 | 豊田市美術館 |
後援 | イタリア大使館 |
協力 | 碧園 お茶の純平 |
観覧料 | 一般1,000円[800円]/高校・大学生800円[600円]/中学生以下無料 |
呈茶券付 観覧券 | 観覧券に、茶室での呈茶券がついたお得なセット券を |