展覧会

天球極

2009.10.10-2009.12.27

2009.10.10-2009.12.27

Celestial Pole

Celestial Pole

野村 仁<天路2062年 : ハレー彗星の回帰>1986-89年 写真
高崎 篤郎<星座創記> 1975年 鎗金
漆原 木虫<夜のストーンヘンジ>1916年以前 木版、紙
野村 仁<宇宙は収縮に転ずるか?>1989年 ガラス
李 禹煥<風邪より>1985年 油彩、カンヴァス
鬼頭 健吾2004年 ヴィデオ、鏡、絨毯、モーター

「…天に隠された宝物は実に豊かである。
それは、まさに、人間の心が新しい栄養物に
こと欠かないようにするための天の配慮である」
ヨハネス・ケプラー(1571-1630)

光と闇が入り混じる天空は、常に人間の空想をかき立てます。無限ともいえる時間の中で、鮮やかな色彩と闇が相対し、時として鮮烈な閃光が走る、混沌と精緻、雄弁と沈黙が並び立つ空間といえるでしょう。

天球とは、観測者を中心にした任意の大きさの球体です。観測者(鑑賞者)の視線と星々 (作品)とが交わる時、観測者をとりまく天球面は生じます。

「漆黒」という言葉があるように、漆の色は真のけがれなき闇、果てしない天空に通じます。髙橋節郎(1914-2007)は自然豊かな長野県安曇野の出身です。大小に輝く天のかがり火で彩られた清怜な夜空の印象は、髙橋作品のなかにまざまざと生きています。本展では髙橋作品に併せて、天をイメージさせる国内外の作家の作品を展示します。

作品がおりなす輝きは、多様な振動をともなって私たちを包み込むことでしょう。観る者それぞれの素晴らしき天球と、その極を見出していただければ幸いです。

開館時間 10:00-17:30(入場は17:00まで)
休館日=月曜
会場

豊田市美術館 髙橋節郎館

主催

豊田市美術館、(公財)高橋記念美術文化振興財団

観覧料

一般300円[250円]/高校・大学生200円[150円]/中学生以下無料
[ ]内は前売券及び20名以上の団体料金
*障がい者(介添者1名)、豊田市内在住・在学高校生、豊田市内75才以上は無料[要証明]

関連事業

●ナイト鑑賞ツアー「天球極とリアル天空を見よう」
日時:11月14日[土] 18:00-19:00
展覧会をご覧頂いた後、野外で星空を鑑賞します。
講師:西﨑紀衣(豊田市美術館 学芸員)
※野外鑑賞では、暖かい格好でご参加ください。
※雨天・曇天等の場合、星空の鑑賞は中止です。

●学芸員による作品解説
10月12日[月・祝]、24日[土]、11月3日[火・祝]、21日[土]、
12月12日[土]、26日[土] 15:00より
※いずれも、髙橋節郎館カウンター前にお集まりください。
※すべての関連事業には当日の観覧券が必要です。
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