展覧会
2008.04.22-2008.06.27
2008.04.22-2008.06.27
名古屋在住のコテコテの日本人でありながら、フランソワという男の名を語る女絵師、フジイフランソワ。謎多き人物。不思議な雅号(?) のもとに描く絵画は摩訶不思議。花の鶏頭を描いた若冲(じゃくちゅう)の作品とニワトリの頭を重ね合わせた《鶏頭》、また若冲や蘆雪(ろせつ)の作品から想を得た蓮池を、生き物たちの恋の楽園に仕立てた《池のこい図》など。それらはあたかも和歌、連歌にあるような先人の作を意識的に取り入れて作る「本歌取り」、いや、むしろ歌舞伎狂言の「綯交(ないま)ぜ」のごとく。— 綯交ぜとは、古くからある伝承や文芸など、時代設定や登場人物などが異なる話のいくつかを自由自在、融通無碍に混ぜ合わせて新しい狂言の筋を作る作劇用語 — パクリでもなく盗用でもない日本文化の一側面を醸し出す彼女の作品は、洒落も効いてる、華もある。今回の展覧会では、旧作新作あわせて約50点の作品をご紹介いたします。乞う、ご期待!
開館時間 | 10:00-17:30(入場は17:00まで) 休館日=月曜 |
---|