展覧会

特集展示「岡﨑乾二郎 TOPICA PICTUS こざかほんまち」

2020.10.17-2020.12.13

2020.10.17-2020.12.13

左: 指で観る、マリー・ド・ブルゴーニュ / Obsecro te Domina Sancta Maria
右: 樹木が発する精気と湿った苔の匂い / A train window

左: The Monkey Mind and the Idea Horse /壁観
右: Aletheia アレーテイア/An overflow from the River Lethe

展示風景
展示風景
展示風景
展示風景

昨年11月から今年2月末にかけて開催した個展「岡﨑乾二郎-視覚のカイソウ」において、私たちに複数世界の豊かな可能性を示してくれた岡﨑乾二郎。その記憶もまだ鮮やかななか、特集展示「岡﨑乾二郎 TOPICA PICTUS こざかほんまち」を開催します。

個展の終幕とまるで機を合わせたように、その後、世界は想像もしなかったような危機と不安に陥り、岡﨑は外に出かけることも困難ななかアトリエに籠り、3月から6月にかけて集中的に150点を越える絵画シリーズ「TOPICA PICTUS」を手がけました。

岡﨑は、「世界にさまざまな場所があり、無数の考えるべき問題=トピック(アリストテレスによるTOPICA)があるように、絵画はそれぞれ固有の問題、特別の場所に向き合って制作される」と言います。それが「それぞれの絵を独自のものとし、その無数の場所のネットワークが世界を編み上げている」のです。

この絵画シリーズは分割され、豊田市美術館のほか、時期をずらしながら複数の会場で分散的に展示される予定です(その全貌は、場所なき場所として、画集『TOPICA PICTUS』にまとめられ、そこでのみ見ることができます)。ひとつひとつの絵画はそれぞれが固有の絵画であり、その事実に留まることによって、ここの場にありながら、別の場へと通じる、特別な場所を宿しています(会場で配布される、個々の作品に応じて記されたエッセイで、作品制作プロセスで起こった岡﨑の思考の流れを知ることができるでしょう)。無数の場所が世界を編み上げるように、各地に展示された絵が、それぞれの場所を現前させ、ネットワーク的に世界を立ち上げる。その特別な場所のひとつひとつに、この豊田市美術館の場で出会っていただければと思います。

 

開館時間 10:00-17:30(入場は17:00まで)
休館日=月曜
ただし11月23日[月・祝]は開館

決まり次第お知らせします