Collection

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イヴ・クライン (いヴ・くらいん)

[1928 - 1962]

モノクローム IKB 65 [1960年]

  • 顔料、合成樹脂、カンヴァス、合板
    199.0×152.5cm

[音声ガイド]

IKB(インターナショナル・クライン・ブルー)は、何にも形容することのできない純粋な「青」です。発色の鮮やかさと表面の凹凸により、物質としての色が眼前に迫ってきます。クラインは、混じり気のない色そのものを提示することで、絵画ならではの感性を目覚めさせようとしました。作家にとって色彩は、「物質化された感性」なのです。 青い絵画は、精神的な世界への扉です。色を介して、物質で成り立つこの世界から私たちの感性を解放しようとしています。それは青が、宇宙のような無限の広がりを想起させる色だからです。この絵画を飽かず眺めていると、観ている者の体内と空間にも深みのある青が広がっていくようです。

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