Collection

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梅原 龍三郎 (うめはら・りゅうざぶろう)

[1888 - 1986 ]

カンヌ [1956年]

  • 油彩、カンヴァス
    49.4×99.4cm

少女アニーン [1908年]

  • 油彩、カンヴァス
    41.0×32.8cm

[音声ガイド]

1908年7月、20歳の梅原はパリに到着しました。その翌日に観たルノワールの絵に彼は強い衝撃を受けます。「この絵こそ私が求めていた、夢見ていた、自分で描きたい絵だ」。パリで絵の勉強をしながら美術館や画廊でルノワールの作品を見て廻った梅原は、翌年南仏カーニュにルノワール本人を訪ね、ついに師事することを認められます。 この作品には、ルノワールに会うまでの間、彼の描き方に憧れ研究した梅原の情熱が込められています。モデルは梅原のパリでの下宿先の娘です。まっすぐにこちらを見つめる少女の瞳の色と背景の青が呼応するように描かれ、梅原が色彩と光の表現に力を注いでいたことがわかります。 異国に渡った日本の若者が画家として邁進する、その出発点となった作品です。

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