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ウルリヒ・リュックリームは、岩盤から切り出した石をいくつかのブロックに分割し、そ れらを再び組み合せるという手順で作品を制作しています。 作家はこうした作品を制作するにあたって、膨大な数のドローイングを描き、さまざまな 割り方を検討します。それは無限に展開できるように思えるほどです。しかし実のところ、 石の種類やその特性によってできるかたちは限られています。石に働く重力や作業の荷重、 さらには石を割る順番も考慮しなくてはなりません。 四角い石を割って、元に戻す、という、ただそれだけの作品ですが、ゆっくり観察してい るうちに、素材の石そのものへと、そしてまた制作のプロセスそのものへとわたしたちの 思考は導かれるのです。
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