Collection

コレクション

トニー・クラッグ (とにー・くらっぐ)

[1949 - ]

分泌 [1996-97年]

  • 骰子、ガラス繊維、ポリスチレン
    246.5×235.0×110.0cm、145.0×268.0×205.0cm

テリス・ノヴァーリス [1992年]

  • スチール
    160.0×287.0×150.0cm、245.0×208.0×136.0cm

スパイロジャイラ [1992年]

  • ガラス瓶、スチール
    220.0×220.0×220.0cm

[音声ガイド]

もっとも古くから変わらずにある、生命の原型的なかたちはなんだろうか、と考えたとき、トニー・クラッグは、8億年ほど前の地球に誕生し、現在も変わらずに淡水で暮らす生き物「スパイロジャイラ」、つまり「アオミドロ」に出会いました。クラッグによれば「生き延びるのに長けた」この生物の細胞内の葉緑体はこの作品のようにらせんのかたちをしています。 ガラス瓶は、展示するたびに、配列が異なっても差し支えないとクラッグは考えています。しかし当然、組み合わせによって、瓶が刺さるところもあれば、刺さらないところもあります。それはどこか生命の進化の条件を示しているかのようです。 さらにこの作品について知りたい方は、デュシャンという作家の《瓶乾燥器》について調べてみてください。

アフリカの文化神話 [1984年]

  • プラスチック
    320.0×125.0×13.0cm

無題 (棚に置いた5本のボトル) [1982年]

  • プラスチック・ボトル
    26.0×60.5×11.0cm

[音声ガイド]

小さくささやかなこの作品は、ドイツ北西部の街に住むクラッグが、自宅近くの路上やライン川の川辺で拾い集めたプラスチックのボトルで制作したものです。とはいえ、社会の中で消費されごみとなったボトルを、ただ無作為に棚の上に置いたものではありません。よく観察すれば、向かって左から右へ、黄、橙、赤、青、緑という色相の順に、形は容器から鳥へ、鳥から人へと順に変わっていくように並べてあることがわかります。ここには、人類が歩んできた生命進化の歴史が、美的にユーモラスに暗示されているのです。 日常の中にあるありふれた素材を用いて、現代社会のありさまや新しいものの見方を表現してきたクラッグの思想を端的に示す作品です。

スペクトラム [1979年]

  • プラスチック
    250.0×500.0cm

[音声ガイド]

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