Collection

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白髪 一雄 (しらがかずお)

[1924 - 2008 ]

無題 [1959年]

  • 油彩、カンヴァス
    182.0×272.8cm

[音声ガイド]

激しく塗りつけられたような大量の絵具が力強い画面をつくっています。よく見ると、ところどころに足跡が残っていることに気づくでしょう。白髪一雄は、カンヴァスや紙の上に立ち、足で絵具の塊を伸ばしてこうした作品を描きました。絵具はやわらかく滑りやすいので、上から垂らしたロープにつかまり、全身で格闘するように絵に向き合ったのです。「からだの要求が六分と、画面をちょっと見て判断するのが、四分くらい」と彼がいったように、この描き方では、肉体と精神を緊密に働かせながら、ひと続きの行為(アクション)を行うことで絵を描いています。 白髪は、1950年代中頃から関西を拠点に実験的な制作を行った「具体美術協会」の重要メンバーです。際立つ物質感や、行為を重視し、ときに公開で制作を行うことは、このグループの特徴でもありました。

無題 [1957年]

  • 油彩、紙
    182.0×242.0cm
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