Collection

コレクション

オットー・ヴァーグナー (おっとー・ヴぁーぐなー)

[1841 - 1918]

郵便貯金局内証券取引所のアームチェア [製作年:1912-13年頃 (ゲブリュダー・トーネット社)]

  • ブナ、ビロード
    79.0×58.5×51.5cm

郵便貯金局会議室のアームチェア [製作年:1906年 (ゲブリュダー・トーネット社)]

  • ブナ、ビロード、アルミニウム
    77.8×56.3×56.0cm

[音声ガイド]

前脚から肘掛け、背もたれから反対側の前脚へと一本の木材がカーブを描きながら続きます。背板と後脚、座面と補強用の貫も同様で、この曲木の技術は19世紀半ばにドイツのトーネット社が開発し、パーツごとの生産・組み合わせによる椅子の量産を可能にしました。 郵便貯金局の建築コンペに勝利し、家具調度のデザインも一任されたヴァーグナーは、この曲木を使用した椅子を考案し、部屋の用途や性格にあわせて、塗装の色や座面の素材、金属パーツなどの種類の異なる複数のデザインを用意しました。 合理性や機能性に基づいて素材や技術を選び、そこから必然的に生まれる形と美しさを重視したヴァーグナーですが、肘掛けと脚元の光を反射するアルミニウムは、手入れの必要がなく長持ちするうえに、この椅子に優美さと現代性をもたらしてもいます。

郵便貯金局大ホールの筆記机 [製作:1904-06年頃 (ゲブリュダー・トーネット社)]

  • ブナ、アルミニウム
    109.5×108.5×67.0cm

郵便貯金局の局長室の照明器具 [1904-06年頃]

  • アルミニウム
    17.8cm、 Φ16.0cm
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