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村上 華岳 (むらかみ・かがく)

[1888 - 1939 ]

山澗含春図 [1936年]

  • 墨、膠彩、紙
    74.4×30.8cm

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晩年の村上華岳は慣れ親しんだ六甲の山を数多く描きました。題名の「澗」は山間を流れる谷川を、「含春」は春の気配を意味します。 この作品が描かれた当時、華岳は学生時代から活躍の場としていた京都から、神戸の実家に戻っていました。持病の喘息の悪化で床に就くことが多くなり、制作活動は続けていたものの、画壇の表舞台からは身を引いていました。 この作品ではさまざまな薄墨の表現によって、芽吹く山々や川の流れが描かれていますが、山肌から湧き立つ霞に揺ぐように混沌としています。喘息の症状が出やすくなる冬を乗り越えたあとの、春を待ち望む思いを反映しているかのように、自由でのびやかな筆遣いで描かれた作品です。

牡丹花遊蝶之図 [1936年]

  • 膠彩、紙
    132.1×31.4cm

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村上華岳の花といえば、初めに挙げられるのが牡丹です。華岳は若い頃から花びらの多い牡丹や椿を好み、特に牡丹は絶筆でも描いたほど終生続けた題材でした。初期には赤色の効いた花を好んで描きましたが、病床に就くことが多くなった晩年は、主に墨の微妙な色味や濃淡による表現を追究しました。 《牡丹花遊蝶之図》は、既に墨牡丹を描くようになっていた頃の、紅い牡丹の作品です。ふくよかに重なり合う花びらには、墨による表現で培った手法が生かされています。蕊には金泥が使われ、華やかで妖しげな装いです。葉や茎は、花びらを生かすようにたっぷりとした薄墨で陰影も輪郭もなく描かれ、下の地面にあたる部分は省略されています。小さな蝶も舞い寄って、まるで現と幻の境で咲きほこる牡丹を描いたような作品です。

瞻部樹下悉達太子禅定之図 [1933年]

  • 墨、膠彩、紙
    67.3×31.7cm

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反古集 [1910-30年代]

  • 墨、紙
    31.6×30.1cm(2冊)、36.2×36.4cm(2 volumes)
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