Collection

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加納光於/大岡信 (かのう・みつお/おおおか・まこと)

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アララットの船あるいは空の蜜 [1971-72年]

  • ミクストメディア
    68.5×44.0×24.0cm

[音声ガイド]

《アララットの船あるいは空の蜜》は、1960年代末から1970年代にかけて制作されたオブジェの一つです。ガラス張りの木箱の中に、詩人・大岡信の未発表の詩集『砂の嘴・まわる液体』と、様々な部品が組み合わさって入っています。函形の本として35点が刊行されましたが、どれも部品が少しずつ違っているためひとつひとつが、異なる作品ともいえます。 大岡の詩集は手に取ることはできません。封印された詩集(本)は函を破壊することでのみ復活します。《アララットの船あるいは空の蜜》は物質と言葉の交わりであり、「本を読むことが本を破壊することであるような本」であるこの作品は、詩人と造形作家の共同制作という行為を実現しているのです。

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