Collection

コレクション

ジャン・デュビュッフェ (じゃん・でゅびゅっふぇ)

[1901 - 1985]

食卓を囲む4人 Ⅳ [1962年]

  • グワッシュ、紙
    56.0×40.0cm

存在の漏出 [1950年]

  • 油彩、イゾレル
    55.0×46.0cm

[音声ガイド]

画面いっぱいにひろがる顔面。殴り書きのように描かれた目・鼻・口。専門的な美術教育を受けていない子供や精神障害者などが生み出す作品を「アール・ブリュット(生の芸術)」と名付け、自らの制作の道標としたデュビュッフェにふさわしい素朴な作品です。しかし、近づいて見ると、木製チップを圧縮加工して作られた板の表面は、激しいひっかき傷のように削られ、絵具を塗り、拭きとられることで、荒々しい岸壁や干上がった大地を思わせるような「表情」が刷り込まれています。 第二次世界大戦は、人間存在のもろさを露わにしました。そのトラウマ的な状況のなかでデュビュッフェが描いたこの人間の顔には、個人の生を超えて何世代にもわたって残る圧倒的な存在の強さがあります。

二人のアラビア人 [1948年]

  • グワッシュ、紙
    40.0×50.0cm
一覧に戻る

コレクション・オーディオガイド