[音声ガイド]
緑と白のコントラストが印象的なこの作品、基本的にはまっすぐな線で描かれていますが、左右から真ん中に向かって伸びる白い線は、どれも形を変えたり折れ曲がったりしながら途中で行き止まっています。2本の縦の線がエレベーターのように横切ったり、鉛筆やクレヨンで描いたようなかたちがちりばめられたり。タイトル通り、子どもが空想するようなにぎやかで遊び心あふれる世界が、地面の下で繰り広げられています。 猪熊はこの作品を75歳の時に描きました。2本の縦線は最後に描き加えられたようですが、この線があるとないとでは作品の印象はどのように変わったでしょう。ちょっと想像してみてください。