Collection

コレクション

イケムラレイコ (いけむら・れいこ)

[1951 - ]

きつねヘッド [2010年]


  • 18.0×27.0×11.0cm

ミス・リー [2002-03年]

  • ブロンズ
    56.0×47.0×22.0cm

青の中に立って [1999年]

  • 油彩、カンヴァス
    70.6×70.4cm

黒の中 [1999年]

  • 油彩、カンヴァス
    110.5×150.5cm

グリアーノの丘の上から [1999年]

  • 油彩、カンヴァス
    130.7×90.2cm

ミコに支えられて横たわる [1998年]


  • 45.0×109.0×52.0cm

ドローレス [1998-99年]

  • ブロンズ
    115.0×35.0×25.0cm

[音声ガイド]

小さな角と長い尻尾らしきものを持ち、右腕を眼の中に陥没させたいたいけな姿。一見、細身でか弱く見える立像ですが、私たちの身体感覚を強く揺さぶるものがあります。タイトルの「ドローレス」とは、女性の名前で、スペイン語で「痛み」を意味します。 1972年にスペインへ渡ってセビリア美術大学に学び、その後スイスを経て、現在はドイツを拠点に活動するイケムラレイコ。近年は、絵画、立体、写真、詩といった多様な手法を用いて独自の内省的な世界を表現しています。彼女の作品には、ヨーロッパへの移住者として様々な困難と不安を抱えるなかで、自らのアイデンティティーを問い、切実な表現を切り拓いてきたイケムラ自身が投影されているかのようです。

黒に浮かぶ [1998-99年]

  • 油彩、カンヴァス
    120.5×120.5cm

[音声ガイド]

黒い画面の下の方に光の帯が描かれ、そこに舞い降りていくような少女の姿が描かれています。少女は手を伸ばし、光の帯にそっと触れようとしています。 目の粗いカンヴァスに絵具を染み込ませて塗り重ねていく時間の蓄積と、絵具のにじみによって生じたストップモーションのような時間のずれが、絵画の中で重なり合っています。 光の境界上に浮かぶ少女のおぼろな姿は、生と死、眠りと覚醒、意識と無意識の間を漂うかのようです。この「うつろ」なイメージは、少女という存在の不安定さや内に宿した可能性をも感じさせることでしょう。作家は次のように語っています。「理想化された少女像と異なる、孤独で性的に確定していない少女性の表現。私自身、一足飛びに大人になったので制作を通じて少女を生き直す感覚があった」。イケムラが差し出す少女のイメージに、私たちもまた、自らの記憶や意識、感覚を重ねながら、一体化していくかのようです。

黒の中に横臥して [1998-99年]

  • 油彩、カンヴァス
    80.0×150.0cm

黒に舞う [1998-99年]

  • 油彩、カンヴァス
    120.0×120.0cm

マロヤ湖のスキーヤー [1990年]

  • アクリル、カンヴァス
    120.0×94.0cm
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