Collection

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ギュンター・ユッカー (ぎゅんたー・ゆっかー)

[1930 - ]

変動する白の場 [1965年]

  • 釘、カンヴァス、木、アクリル
    150.0×150.0cm

[音声ガイド]

無数の釘が、固く、しっかりと打ち付けられています。作家がハンマーをふるって釘を いっぽんいっぽん打ち込んでいくすがたを想像すると、ここに力強いエネルギーが蓄積さ れているように感じられないでしょうか。 ところが、作品は白一色で塗られており、すこし距離を置いてみると、風にたなびく草原 のような、あるいは移ろう光そのもののような、無限に流動する軽やかな場へと転じます。 1930年にドイツに生まれたギュンター・ユッカーは、多感な10代を第二次世界大戦前後 に過ごし、1950年代半ばに作家としての歩みを始めました。 あらためて、作品について考えましょう。ここで釘を打ち付けられているのは、あるいは 白く塗りこめられているのはいったい何でしょうか?

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