Collection

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シャルロッテ・ポゼネンスケ (しゃるろって・ぽぜねんすけ)

[1930 - 1985]

シリーズD 立方管 [1967/2014年]

  • ガルバリウム鋼板(6パーツ)
    サイズ可変

[音声ガイド]

なぜ空調のダクトが美術館の展示室に置いてあるのだろう、と思われるかもしれません。壁の向こうに隠されて目立ちはしないけれど、いつだって建物の内と外とをつなぎ、空気を循環させ続ける空調のダクト。それをドイツの芸術家ポゼネンスケはそっくりコピーしてつなぎ合わせ、いろいろなところに展示しました。そうすることで彼女は内側と外側、主役と脇役といった固定された関係に流通をうながそうとしました。 しかも、パーツの組み合わせ方や置き方に決まりはなく、展示するたびごとに、この作品を展示する人が自由に、あるいは誰かと相談して決めることができます。きっと次にこの作品を目にするときには、別の誰かがまったく違うかたちで展示していることでしょう。1960年代に作者や作品の在り方そのものを作り替えようとした彼女の大胆な試みはいまあらためて重要性を増しています。

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