Collection

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ゲルハルト・リヒター (げるはると・りひたー)

[1932 -]

8枚のガラス [2012]

  • アンテリオ・ガラス、鉄

[音声ガイド]

8枚のガラス板が並んでいます。まずは周囲をひとまわりしてみましょう。立つ位置によっていろいろな見え方がしませんか。周りの景色がいくつも映し出され、世界が切り取られ重なっているように見えたり、逆に重なったガラスによって向こう側を見通せなかったりします。 作家が絵画や写真について突き詰めた結果として、この立体的な装置のような作品が生まれたと聞くと不思議に思われるかもしれません。絵画や写真はこれまで、イメージを作り出し、情報を提供する、言うなれば世界を映し出す窓や鏡の役割を果たしてきました。ガラスを通過する光、鏡に反射する光。それらがなければ私たちは何かを見たり知ったりできない。あるいは何かが見えるとき、逆に何かが見えなくなるのかもしれない。作家のリヒターは、絵画も写真も光が欠かせない芸術だと考え、こうした既製品のガラスが自立する作品を手がけました。見ることや認識することそのものについての問いかけがこの作品の核心です。

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