ラーキン・カンパニー・ビルディングの折りたたみ式サイドチェア [製造年:1904年頃 (ヴァン・ドーン・アイアン・ワークス)]
花入れ [製造年:1900年頃 (ジェームズ・A・ミラー & ブラザー社)]
ラーキン・カンパニー・ビルディングの椅子付き事務机 [製造:1904年頃 (ヴァン・ドーン・アイアン・ワークス)]
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たくさんの引き出しと仕切り棚のある頑丈そうな事務机です。下の方に目をやると、椅子が机と一体化しているのが分かるでしょう。椅子は、前後に動かして出し入れができ、回転もします。建築家フランク・ロイド・ライトは、せっけん製品の通信販売会社ラーキン・カンパニーの依頼を受けて、新しく天窓から明るい光の差し込む、5階建ての吹き抜けの社屋を設計しました。そこであわせてデザインされたのが、これらの事務机や椅子です。従業員に勤勉さを求めると同時に、そのためには健康的で快適なオフィス環境を整える必要があるという経営者の思いに応えて考えられたものでした。最新のオフィスにふさわしくスチールを素材に用いる一方で、焦茶と薄茶色の二色を絶妙に組み合わせ、細部に格子模様をあしらうなど、ライトらしい装飾が添えられています。
ジョンソン&サン社の椅子 [製作年:1936年頃 (スチールケース・コーポレーション)]
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フランシス・W・リトル邸の窓ガラス [製作年:1912年 (テンプル・アート・グラス・カンパニー)]
アヴェリー・クーンレイ邸のリヴィングルーム [出版1910年(エルンスト・ヴァスムート出版社)]
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『フランク・ロイド・ライトの建築と設計』 [出版:1910年 (エルンスト・ヴァスムート出版社)]
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精緻で繊細な線が魅力的な建築図面です。ライトは1910年から11年にかけて故郷アメリカを離れ、イタリアのフィエーゾレに滞在しました。その間に、初期の建築図面から100点をリトグラフにし、ドイツの出版社エルンスト・ヴァスムート社から作品集にして出版したのがこの作品です。 この時期の図面の多くは、事務所のスタッフのマリオン・マホニーが手がけたとされます。ライトは、息子ロイド・ライトと製図家テイラー・ウーレイと共にそれらをトレースし、より簡潔な線でまとめあげました。 ライトの建築はヨーロッパでは一つも実現することはありませんでした。しかし、早い時期に出版されたこの作品集によって、彼の建築思想は知られるところとなり、ヨーロッパの若い建築家たちにも大きな影響を与えることになりました。
アヴェリー・クーンレイ邸の椅子 [デザイン:制作年不詳 (フランク・ロイド・ライト、ジョージ・M・ニーデッケン ( 共同制作 ))、 製造:1908年頃 (ニーデッケン-ウォルブリッジ社)]
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帝国ホテルの椅子 [デザイン:1913年頃、 製作年:1930年頃]
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〔建築図面〕キンダー・シンフォニーズ [1926年]
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アヴェリー・クーンレイ・プレイハウスの窓ガラス [1912年頃]
アヴェリー・クーンレイ邸の壁面照明器具 [1908年頃]