2009年4月11日[土] ~ 6月21日[日]
Apr.11[Sat]−Jun.21[Sun]
布と絵画
布とイメージには長い歴史があります。顔をぬぐう布に聖人の顔が写し取られる説話などはつとに知られたものでしょう。それでなくとも、カンヴァスや絹は長らく絵画の「地」となり、イメージを支えてきました。20世紀に入ると素材や空間の問題に意識的になった芸術家たちはさかんに布をとりあげ、その可能性を探りました。カンヴァスに切り込みを入れることで、それが内包する空間を鮮やかに示したフォンターナ。それぞれの布の質感や明度の変化で、即物的ながらも豊かな視覚的体験を提示したパレルモ。包むという日常的行為をから可視/不可視の問題を提起するクリスト。さらには、宮脇綾子の作品を見れば、布という身近な素材が豊かなインスピレーション源となっていたことがわかります。この展示室では独自の抽象を描き続けた浅野弥衛、そして布を大胆に用いている大野俶嵩と手塚愛子の作品を紹介します。
(鈴木)
| 作家 | 作品 | 制作年 | 技法、素材 | 寸法 |
|---|---|---|---|---|
| 浅野 弥衛 | 〔作品〕 | 1972年 | 油彩、カンヴァス | 116.4×91.0cm |
| 大野 俶嵩 | サケサック No. 45 |
1965年 | 綿、綿布袋(酒袋)、 顔料 |
118.0×91.0cm |
| クリスト | 梱包 | 1961年 | 南京袋、 ロープ、ボード |
75.0×60.0×20.0cm |
| 手塚 愛子 | 縦糸を引き抜く 新しい量として |
2003年 | 引き抜いた縦糸、 織物、パネル |
布: 150.0×400.0cm、 楕円パネル: 140.0×80.0cm |
| ルーチョ・ フォンターナ |
空間概念 N3 | 1959- 60年 |
ブロンズ | 63.5×63.5×64.5cm |
| ピエロ・マンゾーニ | 無色 | 1958/ 59年 |
カオリン、 襞のあるカンヴァス |
80.0×60.0cm |
| ブリンキー・ パレルモ |
無題 | 1970年 | 綿布、 漂白した綿布、 絹、木 |
200.0×200.0cm |





















