豊田市美術館 (Toyota Municipal Museum of Art)

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常設展

常設展

第Ⅳ期

2009年1月6日[火] ~ 3月29日[日]

2階吹き抜けギャラリー 2階吹き抜けギャラリー


田島秀彦

田島秀彦は、ごくありふれた物や光のイメージを巧みに組合せながら、私たちを非日常の世界へと誘う平面や立体の作品を発表してきた作家です。2000年代半ば、特定の意味を持たない絵画のモチーフとして、浴室などに張られた防水タイルの模様を描き始めた彼は、《噴水》、《公園》、《遊園地》、《トイレ》といった装飾模様の絵画を経て、2007年頃から作品の裏側に光ファイバーなどを埋め込み、装飾的な画面の一部に輝く光を採り入れた表現を展開してきました。
《Birthday》(2007年)は、光の表現を立体で試みた最初の作品です。四角い立体を彩る光の点滅、小さな蝶の模型、そして立体の側面を鮮やかなストライプの模様が、バースデーケーキの形や晴れやかな祝祭の日を連想させます。一方、《Splash》(2008年)は、タイルに跳ね返る水しぶきをキラキラと輝く光によって表現した装飾性と光による構成を初めて平面で試みた作品です。縦長の画面は、一見抽象絵画のような表情を見せながらも、光の点滅によって伝統的な絵画とは区分される独自の表現を感じさせます。また、《Play Room》(2008年)は、タイル上に描かれた様々な玩具のイメージが幼い時分の記憶を呼び覚まします。
今回展示する田島の作品は、タイルの模様に象徴される平板なイメージの反復と重層、そしてささやかな光の輝きという要素によって構成されています。そこには、私たちが通常であれば見落としてしまう日常に隣接した小さな対象に目を凝らす田島の視線が端的に示されています。

(北川)


*田島秀彦(1973年岐阜県各務ヶ原市生まれ‐愛知県瀬戸市在住)。愛知県立芸術大学大学院修了後、愛知県下にアトリエを構えて活動してきた。2009年3月ケンジタキャラリー(名古屋)にて新作個展を開催予定。

作家 作品 制作年 技法、素材 寸法
田島 秀彦 Dejavu 2004年 ポリエステル樹脂
[トニー・
クラッグ
《無題
(棚に置いた
5本のボトル)》
の模刻]、
磨りガラス
86.0×63.0×23.0cm
田島 秀彦 噴水 2005年 MDFパネル、
水性塗料、
アクリル
73.0×73.0cm
田島 秀彦 公園 2005年 アクリル、
水性塗料、
MDFパネル
73.0×73.0cm
田島 秀彦 遊園地 2005年 アクリル、
水性塗料、
MDFパネル
73.0×73.0cm
田島 秀彦 トイレ 2005年 アクリル、
水性塗料、
MDFパネル
73.0×73.0cm
田島 秀彦 Birthday 2007年 アクリル、
水性塗料、
手づくりの蝶
(プラスチック、
インクジェット
プリント)、
LEDライト、
MDFパネル
72.0×72.0×55.0cm
田島 秀彦 Splash 2008年 アクリル、電球、
光ファイバー、
モーター、
MDFパネル
91.0×55.0cm
田島 秀彦 アパートとボール 2008年 アクリル、電球、
光ファイバー、
モーター、
MDFパネル
91.0×91.0cm
田島 秀彦 Play room 2008年 アクリル、電球、
光ファイバー、
モーター、
MDFパネル
各140.0×91.0cm
(2点組)
田島 秀彦 Birthday 2008年 アクリル、
水性塗料、鏡、
ハロゲンライト、
光ファイバー、
モーター、木
100.0×60.0×60.0cm

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