2009年1月6日[火] ~ 3月29日[日]
エルネスト・ネト
エルネスト・ネトの作品は、鑑賞者をその身体ごと包み込み、視覚、嗅覚、触覚のあらゆる感覚を開いてゆきます。本作は、その名の通り柔らかで伸縮性がある布でできた「小さな女神」の身体の形をしており、その内部空間に身を潜めると、そこは生命が誕生する胎内のようです。花や原初の生物を思わせる有機的でユーモラスな形態をしたぬいぐるみ状のオブジェが無邪気な遊戯へと誘い、色鮮やかな天井の布を通ったカラフルな光が、繊細で柔らかな空気感を作り出します。「触れる」という行為は親密さと信頼関係の上に成り立つものですが、床のオブジェに「触れる」というこの行為のうちには、プライベートでセクシャルな要素も含まれてきます。そこで触れ、香りを嗅ぐことにより、私たちは感受し感覚する自らの身体を確かに感じることができるのです。
(能勢)
*エルネスト・ネト(1964年ブラジル・リオデジャネイロ生まれ‐同地在住)。ブラジル現代美術を代表する作家。伸縮性のある布を用いた巨大なインスタレーションを制作することで知られる。当館では、2006年の「ガーデンズ」展、2008年の「Blooming:ブラジル-日本 きみのいるところ」展で新作を発表。
| 作家 | 作品 | 制作年 | 技法、素材 | 寸法 |
|---|---|---|---|---|
| エルネスト・ネト | 私たちのいる神殿 のはじめの場所、 小さな女神から、 世界そして生命が 芽吹く |
2006年 | コットン、 ウレタンフォーム、 ビーズ、 ラベンダー、 米、そば |
インスタレーション・ サイズ |













