豊田市美術館 (Toyota Municipal Museum of Art)

WEB DESIGNED BY RANAEXTRACTIVE INC.


常設展

常設展

第Ⅲ期

2008年9月30日[火] ~ 12月25日[木]


展示室5


「内なる光」

光とはどこから来るのでしょうか。差しあたってわれわれは光がなければ何も見ることはできず、さらに生存さえ危ぶまれます。光はわれわれが外部を知る手立てであるとともに、太陽のように、直接見ることは無いとしても、外から常にやってきます。一日の、そして季節の印象をわれわれは光で微細に感じて過ごしています。しかし、春草・大観の春霞あるいは夕日の微光のように、その静かな訪れとしての光は私たちの生きるリズムと連動し、画家たちの描く風景はむしろ内側の光景に見えてきます。他にも、小嶋悠二やイケムラレイコのように闇の中、内側から発光しうごめく人は、本質的で象徴的なものとして波動をわれわれに伝えてきます。たとえばボルタンスキーの作品では、基本的には作家が収集した写真を始めとしてビスケット缶、電気器具等、既存の物の加工により作られていますが、その光によって、イメージ自体は決定的に遠いものに感じられます。現実のものが確かに存在しながらも、作品は奇蹟のようにはるか彼方にあるのです。かつてあって今は無いものこそが写真という光学器械には捉えられています。しかしベーコンの絵画でも、何か遠いものの招来にわれわれは立ち会っているのではないでしょうか。時空を隔てたものをつなぐものとして光はあるのではないでしょうか。会場には透明にして世界を飲み込んだかのような卵形の中西夏之の作品があり、両端には村上友晴の絵画とロッソの彫刻が光を飲み込みながらも照り返す豊かな面をみせる作品と、ボルタンスキーと同様に既成品を駆使しながら文学性を拒否した笹岡敬という光を駆使した作品が置かれています。同様に光を使いながらも、精神的なものから、社会的な造形として扱おうとするものまで、様々の非物質的な媒介として、光は存在しています。

作家 作品 制作年 技法、素材 寸法
菱田 春草 春色 1905年 膠彩、絹布 70.9×49.4cm
横山 大観 帰牧 1905年 膠彩、絹布 115.0×50.5cm
小嶋 悠司 凝視-死 1975年 膠彩、デトランプ、金箔、カンヴァス 100.0×200.0cm
福田 美蘭 大根おろし 1996年 アクリル、パネル 227.2×181.8cm
奈良 美智 Dream Time 1988年 アクリル、カンヴァス 116.7×90.9cm
イケムラ
レイコ
Flying on Black 1998-
99年
油彩、カンヴァス 120.5×120.5cm
イケムラ
レイコ
Flying in Black 1998-
99年
油彩、カンヴァス 120.0×120.0cm
イケムラ
レイコ
In Black 1999年 油彩、カンヴァス 110.5×150.5cm
Christian BOLTANSKI Reliquaire (La Fete du Pourim) 1990年 写真、電球、電線、ビスケット缶、網 339.0×296.0×88.0cm
村上 友晴 無題 1989-
90年
油彩、カンヴァス 162.0×130.0cm
Francis BACON SPHINX 1954年 油彩、カンヴァス 151.0×116.0cm
James ENSOR Le jardin d'amour 1888年 油彩、カンヴァス 96.0×112.0cm
Gustav KLIMT Bildnis Eugenia Primavesi 1913/
14年
油彩、カンヴァス 140.0×85.0cm
Egon SCHIELE Mädchen 1918年 (1922年刷) リトグラフ、紙 21.1×37.3cm
Egon SCHIELE Bildnis Paris von Gütersloh 1918年 (1922年刷) リトグラフ、紙 26.4×30.2cm
Egon SCHIELE Männlicher Akt (Selbstbildnis) I 1912年 リトグラフ、紙 44.8×40.0cm
Egon SCHIELE Bildnis Karl Grünwald 1917年 油彩、カンヴァス 140.7×110.2cm
René MAGRITTE Tentative de l'Impossible 1928年 油彩、カンヴァス 116.0×81.1cm
Medardo ROSSO La Portinaia 1883-
84年
ブロンズ 38.0×35.0×16.0cm
笹岡 敬 WATER 1993 1993年 鉄、ハロゲンライト、水 200.0×45.0×45.0cm(2組)
中西 夏之 コンパクト・オブジェ 1968年 ポリエステル、鋏、砂鉄、磁石、鎖、針、赤い糸、かみそりの刃、電球、コルク瓶 15.0×25.0×16.0cm

展示室6・7

作家 作品 制作年 技法、素材 寸法
北山 善夫 図 絵画
一瞬の時の発見
1997年 インク、鳥の子紙 214.0×154.0cm
北山 善夫 図 絵画 私の誕生 1997年 インク、鳥の子紙 214.0×154.0cm
宮脇 晴 包帯のある自画像 1981年 油彩、カンヴァス 117.0×73.0cm
宮脇 晴 画人端座 1972年 油彩、カンヴァス 90.9×72.7cm
宮脇 晴 赤椅子の裸婦 1928年 油彩、カンヴァス 100.0×72.7cm
宮脇 晴 自画像 1925年 油彩、カンヴァス 45.5×37.9cm
宮脇 晴 少女の像 1923年 油彩、カンヴァス 45.5×37.9cm
宮脇 晴 人形を持って立つ
少女
1921年 油彩、カンヴァス 116.5×72.5cm
岸田 劉生 自画像 1913年 油彩、カンヴァス 45.6×38.0cm
岸田 劉生 麗子洋装之図
(青果持テル)
1921年 水彩、紙 50.6×34.6cm
大沢 鉦一郎 少年 1918年 油彩、カンヴァス 35.0×27.3cm
大沢 鉦一郎 その子像 1920年 油彩、カンヴァス 45.5×37.9cm
松下 春雄 籐椅子にかける女 1931年頃 油彩、カンヴァス 100.0×65.0cm
藤田 嗣治 自画像 1943年 油彩、カンヴァス 23.0×15.0cm
前田 寛治 I子像 1928年 油彩、カンヴァス 90.6×72.8cm
南大路 一 自画像 1931年 油彩、紙 34.2×25.1cm
野田 弘志 スケルトン 1995年 油彩、カンヴァス 45.7×52.9cm
森 芳雄 昼さがり 1989年 油彩、カンヴァス 162.1×130.3cm
小堀 四郎 1927年 油彩、カンヴァス 130.5×89.8cm
小堀 四郎 ドーミエ作
《クリスパンと
スキャパン》の模写
1932年 油彩、カンヴァス 60.3×82.2cm
小堀 四郎 赤衣の女 1932年 油彩、カンヴァスボード 45.5×38.0cm
小堀  四郎 冬の星 1953年 油彩、カンヴァス 45.7×65.5cm
小堀 四郎 星と雲 1955年 油彩、カンヴァス 45.4×53.2cm
小堀 四郎 桃子像 1958年 油彩、カンヴァス 65.5×53.4cm
小堀 四郎 赫光 1969年 油彩、カンヴァス 149.0×162.5cm
小堀 四郎 人生とは 1982年 油彩、カンヴァス 162.5×130.5cm
藤田 嗣治 キヤンボシヤ平原 1943年 油彩、カンヴァス 40.8×53.0cm
牧野 義雄 Back Entrance
of St. Roch
1907/
08年
水彩、紙 33.9×21.8cm
牧野 義雄 The Oratory,
Brompton Road
1906/
07年
水彩、紙 18.7×24.7cm
牧野 義雄 Sloane Square:
Wet Day
1906/
07年
水彩、紙 22.9×30.5cm
牧野 義雄 Caumartin Station
of the
"Métropolitain"
1907/
08年
水彩、紙 32.1×23.3cm
牧野 義雄 満月 1912年頃 水彩、紙 29.9×22.3cm
熊谷 守一 ざくろ 油彩、板 24.2×33.3cm
熊谷 守一 揚羽蝶 油彩、板 22.4×15.5cm
熊谷 守一 赤蟻 1971年 油彩、板 24.2×33.3cm
熊谷 守一 干大根 1971年 油彩、板 24.2×33.2cm
宮脇 綾子 1985年 アプリケ 44.0×56.8cm
宮脇 綾子 神戸の夜景 1962年 はりえ、紙 23.2×25.7cm
宮脇 綾子 木曽路の月 1971年 アプリケ 25.5×22.7cm
宮脇 綾子 ふきのとうの花 1979年 アプリケ 35.2×29.7cm

一覧に戻る

PAGE TOP