豊田市美術館 (Toyota Municipal Museum of Art)

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所蔵作品

COLLECTION

牧野 義雄(まきの よしお) [1869-1956]
ピカデリー・サーカスの夜景

1906/07年
水彩、紙
32.3×26.4cm

Makino Yoshio [1869-1956]
Night: Lights in Piccadilly Circus
1906/07
watercolor on paper
32.3×26.4

ピカデリー・サーカスの夜景

作品解説

ロンドンのピカデリー・サーカスは、リージェント通りをはじめいくつかの街路が合流する、今も昔もにぎやかな場所です。約100年前に描かれたこの作品にも、霧で視界がぼやける夜の街を、コートに身を固めた人々の行き交う姿が描かれています。街灯に照らされたエロス像のシルエットがとても印象的なこの作品は、1907年出版の『カラー・オヴ・ロンドン』に口絵として掲載されました。
19世紀末にアメリカ、次いでロンドンに渡り苦学して絵を学びました。困窮した生活を長くおくりますが、『カラー・オヴ・ロンドン』で挿絵とエッセイを担当します。市民の日常を叙情的に描いた水彩画は当時ロンドンで評判になりました。なかでも《ピカデリー・サーカスの夜景》は日本画を思わせる筆遣いや構図、そして湿らせた紙に絵具をにじませて生み出す霧の表現が絶妙に組み合い、「霧の画家」牧野を象徴する作品といえます。『カラー・オヴ・ロンドン』は装丁をいくつも変えて出版され、イラスト集までつくられました。牧野の名が広く知られるようになった記念碑的な作品です。

作家解説

1869 挙母村(現豊田市)に生まれる
1887 名古屋英和学校(現・名古屋学院高校)創立と同時に入学
1893 渡米しマーク・ホプキンス美術学校(サンフランシスコ)入学、働きながら絵画を学ぶ
1897 フランスを経由してロンドンに渡る
1907 『カラー・オヴ・ロンドン』出版
1910 『日本人画工 倫敦日記』出版
1925 ボストンに移住しハーバード大学で講義(1927年帰英)
1942 日本に帰国
1956 鎌倉で歿

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