豊田市美術館 (Toyota Municipal Museum of Art)

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所蔵作品

COLLECTION

Calle, Sophie(カル、ソフィ) [1953-]
盲目の人々

1986年
写真、テキスト
23点組

Calle, Sophie [1953-]
The Blind
1986
photograph, text
23 pieces

作品解説

ソフィ・カルは、自らの個人的な体験を題材に、写真とテクストで構成した独特の世界をうみだすアーティストです。
〈盲目の人々〉は、「不可視」というテーマを掘り下げたカルの代表作のひとつです。1986年、彼女はこの作品のために1年間にわたって生まれつき目の見えない人たちとの対話を試みました。彼らに「これまでに見た一番美しいものは何か」という質問をぶつけ、インタビューに応じた人の肖像写真、言葉とともにそれをヴィジュアル化した写真を添えて展示したのです。
興味深いことに、彼らの答えの大半は、とても視覚的なものでした。「見ること」とは、私たちが考える以上に主観的なプロセスのようです。彼らが語った言葉は「見ることとは何か」「美とは何か」について思いがけないことを教えてくれるのです。
ところで、棚の上に置かれた写真(盲目の人々の言葉をヴィジュアル化したという写真)が、じつに不可能な試みであると気づくまでに時間は要しないでしょう。彼らが見たものを、いったいどうすれば見ることができるのでしょうか。ここでカルは、ファインダーを向けるだけでは捉えることのできないものが世界にあることを、そして自己と他者とのコミュニケーションの限界を、静かに浮かび上がらせています。

作家解説

1953 パリに生まれる
1990 「脱走する写真-11の新しい表現」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城)、「移行するイメージ-1980年代の映像表現」(京都国立近代美術館、東京国立近代美術館)
1996 個展「本当の話」(ギャラリー小柳、東京ほか)
1997 個展「Suite Venitienne」(ホワイトキューブ・ギャラリー、ロンドン)
1998 個展「The Birthday Ceremony」(テート・ギャラリー、ロンドン)
1999 個展「限局性激痛」(原美術館、東京)、個展「ダブル・ゲーム」(ギャラリー小柳、東京ほか)
2001 個展「Sophie Calle:Public Places-Private Spaces」(ユダヤ美術館、サンフランシスコ)
2003 個展「ソフィ・カル」(豊田市美術館)、個展「Sophie Calle, Mas-tu vue」(ポンピドゥー・センター、パリ)

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